最近、ウェブサイトの改善相談でよく聞かれるのが「URLって、SEOのためにどうやって作ればいいんですか?」っていう質問。これ、正直、すごく大事なポイントなんですよね。でも、多くの人が難しく考えすぎてる気がする。技術的なルールばっかり気にして、本当に大切なことを見失ってる、みたいな。
僕も昔はいろいろ試しましたよ。キーワードを詰め込んでみたり、とにかく短くしてみたり。でも結局、一番うまくいくURLって、すごくシンプルな答えに行き着くんですよね。
まず結論:URLは「人間」のために作るもの
いきなり結論から言っちゃうと、SEOに強いURLっていうのは、突き詰めれば「人間にとって分かりやすいURL」なんです。これに尽きる。Googleのロボット(クローラーって言います)も、年々賢くなってて、人間がどう感じるかを理解しようとしてるんですよね。 だから、小手先のテクニックに走るより、サイトを訪れてくれた人が、URLを見ただけで「あ、この記事はこういう内容なんだな」って直感的に分かる。それが最強のSEO対策だと僕は思ってます。
考えてみてください。意味不明な文字列が並んだURLと、ちゃんと意味のある単語で構成されたURL、どっちをクリックしたいですか?って話。ユーザーがクリックしたくなるURLは、結果的に検索順位にも良い影響を与えるんです。
良いURLと悪いURL、具体例で見てみよう
言葉だけだと分かりにくいと思うんで、具体的な例で見てみましょうか。例えば、「東京でおすすめのラーメン」についての記事を作るとします。
| 評価 | URLの例 | 僕のコメント |
|---|---|---|
| 良い例◎ | /ramen/tokyo-reco |
うん、シンプルで分かりやすい。ramenカテゴリのtokyo-recommendation(おすすめ)ってことね、って一発で分かる。単語の区切りにハイフンを使ってるのも良い。 |
| まあまあ△ | /tokyo_ramen_osusume |
ローマ字。日本人には分かるけど、Googleはハイフン「-」を単語の区切りとして認識するけど、アンダースコア「_」は単語をつなげるものとして見ちゃうことがある。 だから、tokyo-ramenって書く方が親切。 |
| 悪い例× | /p_id=123?cat=45 |
これは最悪のパターン。パラメータだらけで、人間が見ても何のことかさっぱり分からない。 これだと、ユーザーはクリックするのをためらうだろうし、SEO的にも良くないですね。 |
| 議論の的? | /ラーメン/東京-おすすめ |
日本語URL。分かりやすさはピカイチ。でも、コピーしてSlackとかに貼ると、意味不明な長い文字列(パーセントエンコーディングされたやつ)に変換されちゃうことがある。 この話は奥が深いので、後でじっくり話します。 |
じゃあ、どうやって作るの?僕の思考プロセスを全公開
じゃあ実際にどうやってURLを決めていくのか。僕がいつも考えてるステップはこんな感じです。
ステップ1:まず、キーワードを1〜2個に絞る
そのページで一番伝えたいことは何か?ユーザーがどんな言葉で検索してくるかを考えて、メインのキーワードを決めます。例えばこの記事なら「url 構造」とか「seo url」とかですね。でも、欲張って「seo-url-structure-ranking-point-best-practice」みたいに全部入れるのはダメ。 スパムっぽく見えるし、長くて分かりにくいだけ。
ステップ2:英語(ローマ字)にするか、シンプルに考える
決めたキーワードを、できるだけ短くて分かりやすい英単語にします。「SEOに優しいURL構造」なら、「seo-friendly-url」とか「seo-url-structure」とか。中学生でも分かるくらいの簡単な単語がいいですね。無理に難しい英単語を使う必要は全くないです。
ステップ3:単語の区切りは「ハイフン(-)」一択
これはもう鉄則。Googleが公式に「単語の区切りとしてハイフンを使ってね」って言ってるんで、素直に従いましょう。 アンダースコア(_)やスペースは使わない。理由はさっきの表でも書いた通り、Googleが単語を正しく認識できなくなる可能性があるからです。
ステップ4:階層(ディレクトリ)は浅く、シンプルに
サイトの構造を示す階層は、できるだけシンプルに保ちます。例えば、example.com/blog/2025/10/seo/url-structureみたいに深くなるのは良くない。 これだとユーザーも「今どこにいるんだっけ?」って迷子になっちゃう。理想はトップページから2〜3クリック以内でたどり着ける階層ですね。 example.com/blog/seo-url-structureくらいがちょうどいい。
WordPressのパーマリンク設定画面、ここが基本のキ" width="800" height="480" loading="lazy" decoding="async" style="max-width:95%;height:auto;cursor:pointer" class="no_autoresize">
サイトの種類で変わる最適解【ブログ vs ECサイト】
ただ、このルールもサイトの種類によって少し考え方を変える必要があります。全部同じやり方でいいわけじゃない。
ブログの場合:
基本は「投稿名」をベースにしたシンプルなURLがベストです。WordPressならパーマリンク設定で「投稿名」を選ぶのが定番ですね。例えば/seo-url-structureのように。カテゴリを入れるとしても/category/post-nameくらいで、深くしすぎないことが大事。
ECサイトの場合:
こっちは少し複雑。/products/category/brand/item-nameみたいに、商品のスペックやブランドで絞り込む機能(ファセット検索って言います)があると、URLがどんどん長くなりがち。こういう場合は、Google Search CentralのECサイト向けガイドラインが参考になります。 例えば、ユーザーが並び替えたり絞り込んだりして生成されるURL(session-IDとか)は、検索エンジンにインデックスさせないように「canonical」タグをうまく使うとか、そういうテクニックが必要になってきます。
【重要】日本語URLって、結局どうなの?Googleの見解と僕の考え
さて、さっきの表で「議論の的」とした日本語URL。これ、どう扱うべきか、結構悩む人多いんですよね。
まず、Googleの公式見解から言うと、「日本語URLを使っても、それ自体が原因で検索順位が下がることはない」とされています。 ジョン・ミューラー氏というGoogleの中の人も、コンテンツと同じ言語をURLに使うことはユーザーにとって良い体験になり得ると言っています。 確かに、検索結果に/ラーメン/東京-おすすめって表示されたら、クリック率は上がるかもしれないですよね。
じゃあ、全部日本語でいいじゃん!…とはならないのが難しいところ。最大のデメリットは、URLをコピーしてどこかに貼り付けた時に起こる「パーセントエンコーディング」です。 「日本語」という部分が「%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E」みたいな、呪文のような文字列に変換されちゃうんです。 これ、見た目がすごく怪しいし、長くなるしで、SNSでシェアされにくくなったり、被リンクを貼ってもらいにくくなる可能性があります。 あと、海外の古いブラウザとか、一部のシステムでは正しく表示されないリスクもゼロじゃない。
なので、僕の個人的な結論としては、
- ターゲットが完全に日本国内に限られていて、
- Wikipediaみたいに、その単語自体が「辞書」的な意味を持つようなサイトであれば、
日本語URLはアリだと思います。でも、それ以外のほとんどのビジネスサイト、特に海外展開の可能性が少しでもあるなら、迷ったら英単語で作っておくのが無難、というのが僕のスタンスです。 後々のトラブルを避けるためにも、グローバルな標準に合わせておく方が楽なんですよね。
URL設計でよくある失敗と、その「沼」から抜け出す方法
FAQ形式もいいんだけど、もっと実践的な「あるある失敗談」とその対策を話した方が役に立つかなと思うので、いくつか紹介します。
- 失敗1:日付をURLに入れてしまう
/2024/10/30/seo-topicみたいなやつ。一見、整理されてて良さそうに見えますよね。でもこれ、記事を来年リライト(更新)したときに「2024年の古い情報」って見えちゃうんです。 記事の鮮度が命のコンテンツなのに、URLが古さを主張しちゃってる。これは避けたい。だから、パーマリンク設定では日付ベースのものは選ばないようにしてます。 - 失敗2:CMSが自動生成するURLをそのまま使う
たまに見かけるのが、日本語のタイトルがそのままローマ字になったり、やたら長いURLが自動で設定されちゃうケース。例えば「SEOに優しいURL構造の作り方」っていうタイトルが/seo-ni-yasashii-url-kouzou-no-tsukurikataみたいになっちゃう。長すぎだし意味が伝わりにくい。必ず手動で、短くて分かりやすい英語に修正する一手間が大事です。 - 失敗3:後からコロコロ変える
これが一番やっちゃいけない。URLは「インターネット上の住所」です。 引っ越ししたら、ちゃんと転送手続き(301リダイレクト)をしないと、せっかくGoogleからもらった評価や、他のサイトからもらった被リンクが全部リセットされちゃう。 どうしても変える必要がある時以外は、一度決めたURLは変えない。その覚悟が必要です。
最後に:一度決めたら、なるべく変えない覚悟を
ここまで色々と話してきましたが、結局一番大事なのは、最初にお話しした「URLは人間のために作る」っていう原則と、「一度決めた構造を安易に変えない」という一貫性です。
サイトを立ち上げる一番最初の段階で、どんなURL構造にするか、命名規則はどうするかをしっかり決めておく。それだけで、後々の運用がめちゃくちゃ楽になります。技術的な最適化ももちろん大事だけど、それ以上に、サイトを訪れるユーザーが迷わない「分かりやすい住所」を用意してあげる。その視点を忘れなければ、自然とSEOに強いURL構造になっていくはずです。
さて、皆さんのサイトでは、URLに日本語を使っていますか?それとも英単語?理由も一緒にコメントで教えてもらえると、僕も勉強になるので嬉しいです!
